南九州の山旅と温泉 一人旅  

          2005/5/10−5/22      40年卒  佐々木惣四郎

 

  九州へは、高校の修学旅行できたが、北九州であり、今回の南九州は、始めてという事になる。今回の経路は九州の100名山を中心とした山旅と温泉を巡るものでテントによる気ままな旅であった。順路として ?阿蘇 高岳(1592M)より黒川温泉 ?九住山(1786M)より九重赤井温泉 ?祖母山(1756M) ?大崩山(おおあえ1644M)より祝子川温泉美人の湯 ?霧島 韓国岳(からくに 1700M)のえびの高原温泉 ?霧島 高千穂岳(1574M)より霧島温泉 ?開聞岳(かいもん 924M)の開聞温泉 ?由布岳(1583M)の湯布院温泉と別府温泉 と8つの山と8箇所の温泉である。
  ミヤマキリシマは、九重だけがほとんど咲いておらず阿蘇、霧島、由布は満開でジックリ鑑賞できた。ベストの山は、大崩山で、岩と渓谷と樹林の美しい山であるが、勇塚コースから坊主尾根は30にものぼる梯子と多くのロープが設置されており特筆に価いする山であった。いわゆる上級コースという事になる。
  頂上からの景色は、韓国岳が抜群で阿蘇は噴火の影響で火口は見れなかった。九重も良かったが小雨とガスでほとんど何も見えなかった。また麓からの景色は、やはり開聞が格好よく、知覧からの特攻隊員が真下に眺めながら散っていった事を思うと感無量の思いであった。由布岳も良く、高千穂と合わせミヤマキリシマが美しいところである。
  テント場には気を使ったが霧島のえびの高原テント場には露天風呂がついておりビックリ、料金も無料で、祝子川温泉も何回も一回料金で入れ最高であった。逆に黒川温泉と湯布院温泉ではテント場に苦労した。開聞のテント場には沈殿もあり3泊もした。下記 概略であります。

 

 5月11日 阿蘇 高岳、中岳   登り2時間

 仙酔狭のケーブルは噴火で止まったままであったがミヤマキリシマの満開で多くの人がきていた。ルートは溶岩と小岩のミックスであったが比較的固まっておりよく止まる。中岳より向こうは監視所からマイクで引き返しが要求されてきた。
仙酔狭ではテント張れず黒川温泉に向かうがテント場なく小さな駐車場に已む無く張った。
黒川温泉に期待していたが余りに何もなく期待はずれであった。

 5月12日 久住山   登り1時間半 

  朝6時台は景色が見えていたが途中から小雨となりガスに覆われ何も見えなくなったので坊がズル、法華院温泉は諦め帰途につく。牧の戸峠からタクシーにて赤井温泉により、次の目的地の祖母山の麓である神原(こうばる)テント場に向かうがテント場まで20分強の登りで参った。広いテント場で唯一人である。

 5月13日 祖母山  登り3時間半

 樹林の中をほとんど進むがヒバリを中心とした鳥が多く、鳴き声が絶えず聞こえ渓谷の美しさと青葉がみずみずしかった。丁度頂上にはフタバツツジが咲いていた。ルートは比較的良くて山が深いという感じがした。バス便が少なく明朝の出発とする。

 5月14日 大崩山(おおくえ山)の麓へ移動、渓流荘の山小屋に宿泊

 延岡から祝子川(ほうり川)に沿って温泉につき山小屋に入る。¥5000で朝には車で登山口まで送ってもらう事にする。約1時間の歩行短縮となる。

 5月15日 大崩山  登り3時間半

  勇塚コース(わくずか)から登るが花崗岩の大きな岩があり、景色も岩壁が向かいに見え、北アルプスの感じがする。梯子とロープが次々と現れ2回程道に迷った。帰りは坊主尾根であるが、ここも梯子とロープが恐らく20以上ありビックリ。これがないと登れず下れずで念の為についているのではなく、整備に随分と労力が要したであろうと思われる。日本屈指のハイキングコースでいわゆる上級コースになるでしょう。
逆に頂上はまったく冴えなかったが。。。渓流は素晴らしく下流には発電所がある。ここでのテント場はバス停終点にある美人の湯の駐車場で便所、水道完備でしかも1回入浴料で何回も入れ、露天からは大崩山が正面に見えて最高であった。

 5月16日 霧島 韓国岳の麓 えびの高原に移動

 延岡より都城を経て小林に入りバスにてえびの高原に行く。広い広い高原にて多くの観光客と車がいて賑やか。テント場は最奥ながら設備が整っており露天風呂があるのには驚かされ無料にも驚く。ミヤマキリシマが真っ盛りという感じ。また野生のシカが多くおり、変ったムードをかもしだしている。

 5月17日 韓国岳  登り1時間強 、高千穂峰  登り 2時間

 ルートは良く朝一番乗りで頂上に着く。頂上よりの景色は抜群で朝早い為、新燃岳、高千穂峰が幻想的に浮かびあがっており、期待に反した良さでビックリ。本来なら縦走計画であったが食料が余りへらず、重いので縦走は取りやめ、車で高千穂河原に向かい空身で高千穂に行く。上部ルートは溶岩砂で登り難い。火口付近にはミヤマキリシマが咲き乱れており、心なごむ。霧島神宮駅近くの露天風呂に入ったのち、開聞岳に向かう。
開聞駅近くよりタクシーにて池田湖までゆき開聞の景色を確認する。唐船狭流しソーメンに食べに行ったのであるが時間遅く全て閉まってしまっていた。ソーメン屋の人にテント場まで送ってもらう。1泊¥700であった。

 5月19日 開聞岳  登り2時間 

 18日の雨沈殿のあと、朝は頂上にガスが多く出発を少し遅らした。頂上ではガスが時々晴れ、辛うじて景色が見え、種子島、屋久島等が望めた。ルートは7合目付近が岩が多く岩の上を伝う。ほぼ下山が終わる頃、下から知った顔の2人がきて最初解らなかったが西村君夫妻であった。全くの奇遇でしばし歓談する。元気にアチコチ飛び回っているようだ。
早く帰ったのでバスでフラワーパークに行くが日本一というだけあり、花の種類の多さと手入れの良さと規模にビックリ、感動さされた。帰りは開聞温泉で露天風呂に入り、開聞の景色に見とれる。茶色の湯で国民宿舎であった。

 5月20日 知覧に寄り由布岳に移動

 知覧には小学校の生徒が数多くきており、平和願う折ズルがたくさんあった。本を2冊買い別府に帰るまでに読み終えた。日本軍の貧弱さとうら若き青年の犠牲に胸詰まった。。
由布院ではテント場なく観光案内所で秘密にスポットを教えて貰いようやく張れた。予算がほぼなくなってしまい泊まる事かなわないのである。湯布院の温泉は、景色も良く良かった

5月21日  由布岳  登り 2時間

 ルートは良く快適でミヤマキリシマがたくさん咲いていた。さすがに登山客多くこの旅一番のハイカーであった。西登山口に降りてきたのだがこのルートは、すでに整備されておらず正面ルートだけが生きている。頂上は東峰はきつく西峰が楽である。 
  最後に経費であるが10万円持参して移動費¥74000(タクシー¥28000)、その他¥26000で残金¥500のみという有様であった。一人旅は 気ままなるも寂しいところがあり、移動を利用したり、テントでの休みを利用して文庫本6冊を読み、かつ、カセットテープを散々楽しんだ。 

         

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