平成16年 夏山合宿計画
大阪市立大学山岳部
メンバー
(現役)
C.L 小椋 剛(22)
装備・気象 塩見 修平(23)
記録・食料 和田 典之(19)
(OB)
佐々木惣四郎、山田裕敏、上堂竹寿、上田忠士。
行動計画
8月 8日:朝出発→富山→室堂→雷鳥沢
9日:雷鳥沢→真砂沢(雪訓)
10日:真砂沢→長次郎雪渓→剣岳(往復)
11日:真砂沢→源次郎尾根→剣岳(往復)
12日:真砂沢→八つ峰下半〜上半(あるいは八つ峰上半のみ)→三ノ窓(キャンプ)
13日:三ノ窓→Y峰Cフェース(塩見・小椋:チンネ−中央チムニー?)
→真砂沢
14日:予備日
15日:予備日
16日:和田・OB撤収 塩見・小椋:真砂沢→北股→池の平小屋→池の平山
→三ノ窓(キャンプ)
17日:三ノ窓→剣岳→剣御前→雷鳥沢
18日:塩見撤収 小椋:雷鳥沢→竜王岳→五色が原
19日:五色が原→薬師岳→薬師峠
20日:薬師峠→黒部五郎岳→黒部五郎キャンプ場
21日:黒部五郎キャンプ場→三又蓮華岳→新穂高温泉
22日:小椋撤収
23日:予備日
八峰6峰フェース(右がらA, B, C, D)
平成16年度 夏山合宿を終えて(8/8−15)
S40年卒 佐々木 惣四郎
写真 山田 裕敏
40年前大日尾根を経由して剣の二股にベースキャンプを張ってひと夏を過ごしたのであるが、今回は3人の現役と3人のOBの合計6名で真砂沢にベースを張る事になった。
真砂沢のテント場は、ほぼ学生山岳部の約20のテントであり、OBも多く参加していたようだ。どこの学校も厳しい部員状態のようだ。
今夏の目的は雪渓登行と岩尾根登りと決めていたが、雪渓は7月の豪雨の為か細り9月の様相を呈していた。つまり、平蔵雪渓上部は雪渓がなくガラ場と化し、長次郎雪渓はズタズタに切れ高巻きをしないと上部に行けない有様である。三の窓にいたっては渡渉しないと行けない状況で接近は諦めた。40年前の二股は荒れ果てて昔の面影はなく唖然とさされた。特に、剣沢の雪渓の真中に土砂が盛り上がっておりビックリ。
最大のイベントは、チンネの岩登りであったが、雪渓の状況から取り付くまでに約5時間かかる事がわかり八つ峰Cフェース 剣綾会ルートへ2パーテイで取り付いた。TOPはOB山田と佐々木で、現役の塩見、小椋がセカンドとなった。わづか合宿前 3回の岩登りトレーニングであったが塩見はクライミングシューズで意欲満々で、小椋は慎重を期した登りであったがルートが明確で、快適な登りを楽しめた。
剣の大きさを実感さされたのは源次郎尾根で1峰への登りが長く本峰へ辿り着いた時は正直ホットした。1700Mのベースから3000Mまでの旅であったがテントまで9時間半もかかった。ルートは尾根ルートで平蔵雪渓を取り付いてからすぐに草付きにはいるのがただしかったが、ルートに入るまで時間を食った。
雪渓の登行では塩見君が断然強くて早くたえず先頭にたった。朝早いアイゼンなしの登りは気も体力も使い、やはりアイゼンはあった方が良かったと思った。新しい発見は長次郎のクマノ岩上部の平地にテントが張られており、八つ峰の岩場が正面に望まれた。水も流れており素晴らしいテントサイトであるが次回はいつ来るチャンスがあるだろうか?
長次郎雪渓の右股奥の池の谷乗越までの雪渓はズタズタでチンネからの帰るクライマーが苦労して下山してきたがそれ程多いようには思えなかった。池ノ谷から北方稜線経由で本峰―剣沢のパーテイがいたが12時間半かかったとの事であった。
真砂沢のテントサイトは水道もあり午後2時頃に毎日帰りダベッタ。現役のテントとは5月と同様、OBと全く分け食事も別としたが会話まで不足したと反省している。それにしても8―13日迄の天気は最高で14日から途中から入山した上田OBと現役和田、佐々木の3人で阿曽原に下ったが雪渓の悪さと雨で阿曽原に8時間かかり、さらに欅平まで5時間の歩行を強いられ、7泊8日の合宿を温泉湯に浸って振り返る事ができた。
来年から現役は単独で合宿に入る事ができるだろうか?と自分にといかけながら!!!
左は今年の平蔵谷の雪渓。右は平蔵のコルから前剣への下山ルート。
左は源次郎尾根1峰より八峰。右は源次郎2峰より本峰を仰ぐ。
左は6峰Cフェース登攀を源次郎尾根から望遠レンズで撮る。 右は源次郎尾根第1峰を仰ぐ。
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