ポレポレアフリカの山旅
キリマンジャロ登山
武部秀夫(1954年卒)
2000年8月6日から17日までの日程でキリマンジャロ・ウフルピークに登ってきました。
アフリカ東部はこの時期は乾季で「冬」にあたります。登山時期としてはベストの時期で、一度は行きたかったアフリカ、ゆっくりとポレポレでキリマンジャロの登山を楽しんできました。
キリマンジャロは言わずと知れたアフリカ大陸の最高峰です。山塊の東西の距離が60kmあり、ひじょうに巨大な山です。キボ峰とマウェンジ峰などの隆起があり、山塊の最高峰はキポ峰ウフルピーク(5895m)です。麓のマラング村にあるキリマンジャロ国立公園の管理事務所でこの山への登頂率を聞きました。まづキポ峰頂稜の一角のギルマンズ・ポイント(5685m)へは60%、最高峰のウフルピーク(5895m)へは15%。そして25%が4700mのキャンプ地キボハット止まりだということです。最高峰へは意外と登頂率が低いことは驚きです。
↑アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5895m)
8月6日(日) 成田12:00(AI301便)→ムンバイ20:00(インド時間)
アフリカば遠く、インドで乗り継ぎ。エアーインディアが手配したムンバイ空港近くのホテルに投宿。
8月7日(月) ムンバイ9:30(AI201便)⇒ナイロビ13:00(ケニア時間)
ケニアのナイロビは標高が1700m。むっ一とする暑さを連想していましたが、気温がなんと17度C涼しい。ナイ□ビでは庶民の市場「シティーマーケット」で買い出し、生活に必要な物はほとんどそろう。ケニア国立博物館に行く。大型動物や絶滅種の剥製が多くあり見応えがある。また野鳥関係の展示も多くカワセミ類の多さと多彩な色の美しさに感動しました。
8月8日(火) ナイロビ8:30→ナマンカ国境11:00→アリューシャ14:30→モメラロッジ18:00
ナイロビ市街地から15分もランドローバーディフェンダーが走ると、もうサバンナ、道は一路南へ。200km走りタンザニア国境のナマンガ。出入国の手続きは簡単に終わる。
マサイの人達は自由に行き来きする。緊張感のない国境タンザニアに入ると俄然キリンやシマウマやウォータバックなどの動物がトランスイーストハイウェイを横切る。道はケニアに比べて悪くなる。延々と続くサバンナのなか、アリューシャの町をすぎモメラの自然公園に入る。メルー山の東キリマンジャロの西に位置し夕方のキリマンジャロをはじめて見る。ヘミングウェイが愛したこの地方。ヘミングウェイが泊まったロッジに投宿。
8月9日(水) モメラ8.30→マナングゲートキリマンジャロ国立公園管理所(1700m)11:30→マンダラハット(2700m)15:15
朝はキリマンジャロが見えなかったが、キリンがやたらと見れた。昼前モシの町を過ぎてコーヒー栽培されている山麓を一挙にマナングゲートまであがる。車はここまで。国立公園管理所で入域許可と登山許可の手続きを済ませ、ガイドを必ずつけなければいけない規則なので紹介してもらう。名をエリュキュールという。精桿なチャガ族の青年。その他ポータ頭にジョンという中年のまとめ役。今日は1000mの登り。熱帯霧雨林のなかを歩くこと約4時間で森林限界の2700mのマンダラハット着。運良くガイドが小屋の1つを確保し小屋泊まり。夜半に乾季に珍しい雨が降る。
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