キリマンジャロ登山(2)

8月10日(木) マンダラハット8:15→ホロンボハット(3720m)14:30
 快晴の朝、今日はまた1000mの登りポレポレ(スワヒロ語でゆっくり)6時間。植物の垂直分布の変化を楽しんで登る。3000mあたりでは多くの高山植物と野鳥を見る。
 エリカの1種が多く3500mあたりまで生える。このあたりからジャイアントセレシオの木があり、遙かに氷河を頂くキポ峰が見えだすアフリカで登山していることを実感する。
 マウェンジ峰が真南になった水が流れているところがホロンボ。登るパーティー下るパーティー、このホロンボに集まるインターナショナルなところ。

8月11日(金)ホロンポ8:30→キボハット(4703m)14:40
 今日も快晴。高山性の礫帯のなかを進む。3時間程でサドルと呼ばれるキボとマウェンジの鞍部にでる。1500mの標高差で突っ立ってるキポ峰が大きい。水分補給を充分に取っているといえども乾燥が激しく、3リットルぐらいは行動中に取る。今日は高所障害で倒れた人を乗せたタンカを3台も見る。急激に高度を獲得せざるを得ない登り方をするので高所障害に陥りやすいのがわかる。キボハットからの上部は立っている。

8月12日(土) キポバット1:30→ギマンズポイント(5685m)7:15→ウフルピーク(5895m)8:50-9:30→キボハット11:30-12:30→ホ□ンボ15:00
 長い1日。真夜中に行動開始、キポ峰頂稜への急登をヘッドランプを照らし羽毛服に身を包んで黙々と登行。4時ころハンスメイアーケイプをすぎ、頂稜直下でマウェンジの左側から陽が登る。やっと出発から6時間近くでギルマンズポイント(5685m)に着く。
 ここでリタイアーする人が多いのがわかる。この急登で全力を使い果たす人が多いのがわかる。ヘミングウェイがキリマンジャ□の雪の前章で「西側の頂上に近く、ひからぴて凍りついた1頭の豹の死体が横たわっている。こんな高いところまで豹が何を求めてやってきたのか。まだだれも説明したものはいない。」と述べている北氷河が目の前。ウフルピークヘはさらに稜線を氷河の脇に登路をとりやっと登頂。メルー山と雲海、氷河のとりあわせが美しい。下降は早いわずか2時間でキボハット。さらにホロンボまで下る。
8月13日(日) ホロンボ→マラングゲート13:45-15:00→アリューシャ17:00
 下山の日。ホロンボからキポ峰を見納め。今日は朝からキボに雲がかかっている。雪であろう。天候に恵まれた1チャンスのアタックでした。ゲートでガイドのエリィキュール立会いのもと国立公園レンジャーから「登頂証明書」をいただく。それにおいしいキリマンジャロコーヒーもいただく。一番のお土産だ。ウェァーの1つをお礼にガイドにやる。タ方にアリューシャに到着した。キリマンジャロビールが美味かった。

8月14日(月) アリューシャ8:30→ナマンガ国境10:00→ナイロビ12:30
 ナイロビ空港にてAI200便エンジン故障のため市内ホテルへ23:OO
 タンザニアを後に一路ケニアヘメルー山の山腹を横切り、国境ヘマサイ族の放牧民が悠々と歩いている。ナイロビはやはり涼しい。勇んで空港へ行くもどうやらカウンターの様子がおかしい。予定のインドムンバイ行きの飛行勘が故障とアナウンス。仕方なくエアーインディアが手配したホテルに行く。

8月15日(火)ナイロビ12:00→ムンバイ20:00AI200便の遅れで乗り継き予定の接続悪く交渉するがうまくいかずムンバイホテルへ24:O0

8月16日(水)ムンバイ15:OOAI304便→成田17日8:OOエアーインディアに交渉しなんとか304便の席を確保。やっとのことで帰国。アフリカは遠い。機会あればルェンゾリヘいきたいな。
キリマンジャロ登山メモ
・登山ルートは10ルート程ありますが、山麓の部族紛争のため、00年8月現在は一般ルートと呼ばれる安全なマナングルートのみ許可  がでます。
 計画段階では北のナノモルルートからの縦走でマラングルートを下降しようとしましたが上記の理由で計画変更しました。
・マナングルートだとエージェント主催の登山ツアーで行くほうがなにかと楽だと思います。
・登山時期は8月、9月、10月がベスト。ほか12月から3月がべ夕一4月一6月ば比較的山塊の天候が不安定。
・体力と高所順応力が必要な山です。技術カはいりません。いわゆる高所遠足の分野に入る山です。氷河が頂上付近に発達していま  すが、ルートは氷河をさけてとりますのでアイゼン、ピッケルは不要です。ストック登行がききます。
・レギュレーションで登山ガイドが必要と明記されています。ガイドは地元のチャガ族の人で体力は抜群ですが技術力ははあまりありま せん。コック役も兼ねますので重宝です。
・ケニア経由でタンザニアヘ入国しましたが(日本から航空便の都合で。)
 ロンドンやミラノあたりからはアリューシャのキリマンジャロ国際空港へ直接発音する便があり、ヨーロッパからの人達はこの空港を利  用しています。理由は登山以外にサファリ観光客がひじょうに多いからです。
・最後に1000m登行展開していきます。また高所順応が不充分なタクティクスをとるため、くれぐれも高所順化に注意を。直前に富士山  での数泊すること勧めます。
HOME
Copyright 2007 Osaka City University Alpine Club. Allrights reserved.