マッターホルン登頂(2)
ツェルマットの風景
自分ではマッターホルンが身近なものになったが、実際に計画を具体化するには多少の時間がかかった。
1月の厳冬の大山や、残雪期に白馬岳主稜線を登り雪山になじみ、だんだんと機が熟し、小笹先輩が毎夏ヨーロッパアルプスに出かけられた事は随分刺激になり、また、アルプスをより近く思えるようになってきた。
1999年夏は結局、準備不足で見送り、2000年夏にはと、自分で準備に入る事にした。1999年12月の三田国際ハーフマラソンに友人の進めで参加を決めたのも、翌年のマッターホルンのトレーニングの位置付けであった。マラソンに出るためにジョギングの距離を伸ばし、週2−3回8KMほどのコースを決め自宅近所を夜走った。不思議なもので目標を決めると、冬場の寒い時も、あまり苦にならず、12月の三田は初出場1時間59分完走。2000年4月韓国慶州マラソンハーフ1時間55分完走。
たまに金剛山、六甲山に行き早足で歩く。
また、既にマッターホルンに登った山田にダンベルで腕を鍛えておけと助言を受け、3KGの鉄アレイ2個でテレビ見ながら上下運動。ほぼ1年の準備期間で体力訓練はそれなりにこなすことが出来、後は実際に何時登るか。高度順化をどうするか?
ツェルマットのアルパインセンター
小笹先輩よりマッターホルン登頂の手引き(ALPINE CENTER ZERMATT)
1999年版を頂き、完璧な情報入手。(日本語)
インターネットで英語、ドイツ語ならwww.zermatt.ch/alpincenterにアクセスすればThe Matterhornにクリックで1人でも登るための情報が手に入る。
マッターホルンはそうゆう山なのです。夏場の一般ルート(北東稜)で有れば、しかるべきガイド料を払い、登頂の手引きどうりに準備し、相応の体力があり、高度順化をこなし、あと運良く天候に恵まれたなら、1人で現地に行けば登れる。
アルパインセンターは混雑するので8月1日から15日までは出来たら避けろと。私は日本のお盆明けの出発、8月16日頃日本発の予定で8月23日を登頂日に決めメールでガイドの予約を申し込んだ。(英語)
alpinceter@zermatt.ch 2000年7月19日
8月18日にツエルマットに着きガイドを付けて2回(2日)ほどトレーニングしたあと23日に登りたい。英語のわかるガイドを予約したい。
自分の年齢とこれまでに日本の雪山経験があること、また3年前にモンブランに登ったことも加えた。
登頂の手引きでは登る予定の7日ー10日前にはツエルマットに来て日々1000m−1500m高度差、時間あたり休憩入れて400m高度差を稼ぐハイクをやる必要があると言う。
勿論、いわく、To attempt climbing the Mtterhorn you need to be intop physical condition,to have some rock climbing experienceand to have done some practice with crampons(アイゼン).
7月31日になってアルパインセンター,Karin Aufdenblattenさんから返事がきた。
現地に着いてからガイドを予約したのでは予定の滞在期間中に登れ無い事を恐れた。しかし、メールを出してから、2週間後にやっと返事がきた。
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