パタゴニアの旅  2008/1/15--2/9

2008/3/5

佐々木 惣四郎

  パタゴニアは、南緯40度以南の地域にて、アルゼンチン、チリにまたがり日本の2倍の広さを有している。関空からサンフランシスコ 10時間、ワシントン迄6時間、ブエノスアイレス迄10時間、トレック基地のカラファテ迄4時間で、合計30時間の飛行時間となる。

カラファテからロス グラシアス国立公園にてペリ ト モレ氷河及びフィッツロイ山をトレックして、その後チリのパイネ国立公園にてトーレス デル パイネの3岩峰からパイネ グランド山(パイネの角)、グレイ湖を巡る いわゆるWトレッキングコースに10日間の予定で準備して、久し振りのワイフとの旅に張り切って臨んだ。

  結果は、ワイフがカラファテにてペリ ト モレノ氷河にいった後、風邪にかかり、ここで5日間の安静が必要な事態となり、フイッツロイとトーレス峰トレックは、割愛せざるを得なくなり、6日間のテント生活でのトレックに終わった。度肝をぬかれたのは、カラファテが荒涼とした原野にある町で、まわりが余りにも荒涼の名にふさわしい様相で、多くの湖が周囲に点在する事であった。

 

  カラファテからモレノ氷河のツアーに参加し、世に名高い氷河に対面。この氷河は、ネパールの懸垂的なものでなく、比較的低い山から大平原をなしながら氷河湖に流れ込むもので、氷河末端の20-30mの壁が、比較的煩雑に大きな音をたてて崩れおち、素晴らしい風景を作りだしている。

この後、エルチャルテンに行き、フイッツロイにトレックするべく手配すんでいたが、この夜から

ワイフが発熱し、5日間動けなかったのである。

1月23日ワイフの風邪がやっと回復し、カラファテよりパイネのデプトに7時間かけて行き、ここからぺオネに30分のペオネ湖の船旅であった。ここをベースキャンプとしたのである。

このテント場は、“パイネの角”とパイネグランデを目前にした絶好のテント場でペオエ湖の真青の色と特異な形の山とうまくバランスが取れており、夏の涸沢のテント場以上に多くのテントがあった。

  翌日グレイ湖沿いにグレイ氷河が広がるキャンプ場まで4時間かかった。途中のパノラマ景色も良かったが、肝心のグレイ氷河のスケールはそれ程でなく、ガッカリさせられた。モレノ氷河が大きかったので期待はずれの感であった。

  グレイ湖トレックより、今度は小生が風邪にかかり、翌日は沈殿。日中の暑さは半端でなく、テントにおられず、木陰へ避難して過ごす。

 

  1月26日フランセス谷に入る為、イタリアキャンプ場に3時間かけて移動し、翌日フランセス谷を3時間かけてトレック。パイネの角の連峰を始めとして、パイネグランデの氷河を抱く山並みは

圧倒的に素晴らしい。ヨーロッパアルプスともネパールヒマラヤとも違う様相で、岩峰が明確な2層の色からなり、世界の絶景に類すると思います。

  その後、トーレス行きは諦めてベースキャンプに戻り、再び船でデプトまでもどり、カラファテへの帰りとなった。帰り途中、公園入口付近からトーレス3峰が望めて感激!迫力ある姿で小林先輩の撮られた写真を思い浮かべた。またこの付近にはグアナコが多くいた。今回は小生にとって2度目の訪問であり、トーレスの麓に行けなかったのは残念であった。カラファテまでチリ国境を越えて、再び大平原を6時間かけてアルゼンチンのカラファテに午後10時過ぎにもどった。日の入りは午後9時でようやく暗くなり、今回のトレックは終わった。

  

  今回は高度食中心に10日間の食料を持参したが、ホテル滞在も含め全食料を使い切った。重量は左程ではないが、かさばった。又 テント場におおきなペオエ小屋がありチリペソ($ 450ペソ)で飲物中心に食料の調達ができ、ワイフはワイン、ビールを思いきり楽しんでいた。

トレッカーにとっては、格好のコースで5-6日にてWトレックを全部消化出来る。高度差は500-800mで比較的楽である。

 

<ブエノスアイレスの夜のタンゴ>

  タンゴの夜なくしてブエノスは語れない。ブエノスに5泊したうち4回 タンゴを楽しんだ。

一番良かった店は、セニュール・タンゴ、2番は、ラ・ベンタナ、3番は、コル・ビエオ・アルマセンで、最後はエル・グランデイであった。夫々に特徴があるが、順位は上記で、アコーデオンがタンゴには不可欠、この迫力とダンサーの踊りのバランスがキーポイントと思われた。

圧巻は勿論タンゴダンスであるが、地元フォルクの音楽とショーがとっても良かった。料金はデイナーなしで170ペソ($55)でデイナー付き$80にて各店 共通である。店によって雰囲気は大分違うので良い店に行く必要がある。

 

  ブエノスからイグアスにゆき 滝の迫力に魅了されて その後 パラグアイに行き 2日間過ごし、最後にブエノスにもどり、同一ルートで関空に降り立つ事になった。

 

<旅のメモ>

  ペリト・モレノツアー料金   90ペソ($30) 入園料 40ペソ($12)

  エル・チャルテン行き バス往復 100ペソ($33)

  カラファテーパイネ バス往復 320ペソ($100)

  デプトーペオエ 船  片道 1100チリペソ 、往復1700チリペソ($80)

  テント1泊        3500ペソ($8)

  出国税  アルゼンチン $18 、パラグアイ $25       

 

 

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