スイスの山旅

2005//12〜7/31 

上田忠士

リタイアーを機に自由になったので憧れのスイスの山へ出かけた。グリンデルワルト(GW,ツエルマットにそれぞれ1週間テントで滞在し、ハイキンング、登山を楽しんだ。好天に恵まれ、時期も7月とベストシーズンであり、高山花、アルプスの壮大な景色を堪能することができた。

再三これまで紀行文が載せられてきましたが、敢えてビギナーの目で追ってみました。

  メンバー:佐々木惣四郎

       上田忠士

       上田美枝子

7/12 タイ航空にて関西空港出発1720バンコックで乗り換え。

7/13 チューリッヒ空港着700 日本で購入していたスイスカードで鉄路ベルン経由インターラーケンへ。乗り換えてGWへ。久しぶりのGWである。早速キャンプ場にテント設営、美枝子はホテルアイガーにチェックイン。一片の雲も無くベルナーオーバーラント三山が美しい。3人体調もいいのでグローセシャイデックにバスで行き、フィルストまで2時間のハイキング。ヴェッターホルンの岩壁に圧倒される。近くのスーパーで食材を購入、キャンプ場で3人夕食。約40張りのテントあり。

7/14 今日も快晴だ。一番の電車でヴィルダースヴィルに行き、登山電車に乗り換えてシーニゲプラッツへ。ここから左に青いブリエンツ湖、右にベルナーオーバーラント三山を眺めながら高度2000mを越す稜線を歩く。高山花も景色も最高のハイキングコースだ。ファウルホルン(2681m)まで5時間。バッハアルプゼー湖を経てフィルストまで2時間。ここからGWまでテレキャビン(ゴンドラ)で下る。

7/15 グルントまで歩きメンリッヒェンへの1番のテレキャビンに乗る.小高い丘まで登ると昨日歩いたファウルホルンへの山並みがよく見える。クライネシャイデックまで気持ちの良い歩きだ。昼食後アイガーグレッシャーまで登山電車で行き、佐々木、美枝子はアイガートレイルを歩く。私はアイガー氷河を間近に見、数年前に移設されたミッテルレギの小さな山小屋を見学してGWへ帰る。先人槙有恒氏の努力が偲ばれる。

7/16 今日も一番電車でラウターブルンネン経由ミューレンに行く.テレキャビンでシルトホルンへ。ここは高度2970mの大展望台。ブライトホルン、ユングフラウの西側がよく見え、月世界のような眺望が広がる。フラワートレックを歩き、アルメントフーベルの一軒宿ペンションに泊まる。170フラン。

7/17 早朝630ペンション出発。ミューレンまでハイキングコースを2時間歩く。そこからシュッテッヒェルベルクまでロープウェイーで下り、バスでトリュンメルバッハの滝見物に行く。GW帰着12002人の体調もよく、明日も天気がよさそうなので、テントサイトで昼食後メンヒを目指して

   登山電車でユウグフラウヨッホに向かう。メンヒ小屋への雪原途中で美枝子と別れ、彼女はGWへ。佐々木、上田はメンヒ小屋に泊まる。1人56フラン。約30人の登山者。日本人はわれわれ2人のみ。

7/18 朝食400 薄暗い中を出発。今日はメンヒのピークを踏む日だ。天気はよさそう。南東尾根末端取りつき520.岩場―雪面―岩稜―急な雪面―痩せた雪のリッジを経て頂上へ。アイゼンをつけ、アンザイレンし、コンテ、スターカットで進むが2人なので速い。頂上へは本日の一番のり。到着710。ガイドに案内されたドイツ人2パーテイが登って来たので720 頂上を後にする。取りつき地点920.天候に恵まれ、雪の状態も今回のBig eventは十分楽しめた。下山後佐々木はGWへ下り、私はアイガートレイルを歩きGWへ帰る。

7/19 キャンプ場近くのロープウェイでプフィンシュテークへ上り,GW氷河を見に1時間半ぐらい歩くが、あいにく雲が低く上部は見えない。その後ヴェッターホテルまで歩きそこで昼食。午後は上GW氷河まで880の階段を17分かけて登る。氷河の後退が甚だしい。今夜はGW最後の夜。豪華(?)な夕食とする。

7/20 早朝テントを撤収して640出発。ツエルマットへ移動。到着1030.テント設営後、シュヴァルツゼーまでテレキャビン。ここからマッターホルンに向かって登ること3時間。マッターホルンの登山基地ヘルンリ小屋に到着。宿泊、1人78フラン。小屋はマッターホルンに登る者、ガイドでにぎやかであった。

7/21 早朝420外に出る。まだ暗い。気温マイナス2度。すでにマッターホルンに20パーテイぐらいが取りついており、ヘッドライトの行列が垂直に延びている。彼らの登頂成功を祈る。われわれ3人は朝食後ヘルンリ小屋をあとにする。マッターホルンの北面を眺めながら、シュタッフェル経由ツエルマットまで高度差1600mをゆっくり歩く。途中シュタッフェルの草原でラーメンの昼食。.今夜からツエルマットでのキャンプ生活が始まる。美枝子はバーンホフホテルに投宿。

7/22 起床500 出発610。3人1番のテレキャビンでクラインマッターホルンに向かう。天気は良い。今日は二つ目のBig eventブライトホルン(4159m)に登る日だ。美枝子とは雪原の途中で別れ、佐々木と上田はアンザイレンして登山開始。岩場は全くなく雪面のトラバースから雪稜の登りであるが、シュプールがついており問題はない。傾斜30〜40度、往復2時間強。ここでもガイドに案内された登山者が多かった。トロッケナーシュテークで美枝子と会い昼食。ここからブライトホルンの北面がよく見えるが、この北面ルートは容易ではないだろう。ガンデック小屋まで散策、いつかこの小屋に泊まりたい。テオドール氷河が眼下に見える。

7/23 今日も1番の地下ケーブルカーでスネガへ。ウンターロートホルンからオーバーロートホルン(3415m)山頂へ。下りはフルーアルプの小屋に立ち寄り、フィンデルン氷河を眼下に見る。

   壮大なスケールだ。シュッテルゼーを経てスネガまでハイキング。キャンプ場着1600

7/24 今日はめずらしく雲が低く、一時小雨。ゴルナーグラートでは小雪が降った。ゴルナーグラートからリッフェルベルク経由リッフェルアルプまで歩き、ツエルマット着1200。今日は半日行動、午後はそれぞれ自由に過ごす。夜はキャンプ場で豪華な夕食。私はビールとワインは毎日欠かさず。

7/25 天候がよくない予報なので、3人ベルンに観光に出かける。山は悪天候でテレキャビンは運行中止されたとのこと。ベルンは伝統的は家並みで素晴らしいところだ。

7/26 ツエルマットも今日で7日目。最後の日である。佐々木と上田はトリフト谷を登り、メッテルホルン(3406m)に向かう。高度差1800m。登り4時間10分。ツエルマット帰着1420

   頂上からはヴァイスホルンがすごい迫力でせまってくる。下山後アイスクリームを食べながらブラブラして最後のツエルマットを楽しむ。

7/27 起床4:00.テントを撤収して5:30出発。チューリッヒから出国。楽しかった2週間のスイス山旅を終え、途中タイで3泊して休養。日本に帰ったのは7月31日1600であった。

                                        以 上

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