ニュージーランド南島2000年

藤本 勇


 2000年1月20日より4週間、ニュージーランドの南島に行ってきました。
 メンバーは元気印の女房、女房の母親(84歳)と横浜のOさんの4人連れ。
Oさんがハワイのコンドミニアムの権利を今年はニュージーランドで使われるのを機会に、私たちは彼女のコンドミニアムに居候させて貰うことにした。
 シンガポール航空の格安チケット(115千円)で、関空からシンガポールへ。更にクライストチャーチへ。延べ17時間余りのフライトでした。シンガポールでの乗り継ぎの時間は長く格安チケットは、やはり格安だった。
ニュージーランドは北島と南島に分かれています。面積は日本の3分の2くらいです。
 その土地に住んでいるのは、たったの340万人。日本の36分の1くらいの人口密度の低い国の一つです。
気候は日本と逆で、今は夏にあたりますが、今年は異常気象であったのか、一日に四季を感じさせてくれた日もありました。
 真夏なのに2000米弱の山岳に積雪があったり、南極から吹く風は、すごく、歩くのに力がいりました。


↑クィーンズタウンのゴンドラに乗ってレストランで食事を取る


 最初はクィーンズタウンで2週間、滞在しました。
 ゴンドラで、町の西北にあるボブス・ヒルという丘に登り、頂上からクィーンズタウンの町を見下ろと、明るい陽光の中、小さな町と湖が透明な空気を静かに呼吸していました。湖はS字型をして入り江をつくり、緑の出島をつくっている。クィーンズタウンは、まさしく湖畔の町。
 19世紀の半ば頃にゴールドラッシュで栄えたアロータウンの町はアメリカ西部劇にでも出てきそうな町でした。標高差1000米の山(ベン・ローモンド山)に運動不足解消のため4時間あまりで往復したりしました。当地で滞在中にニュージーランドの最南端(南極に最も近い)スチュワート島に泊まりがけで行ったり、ミルフォード・サウンドのオーバーナイト・クルージングに乗って、カヤックをしたり日没10時ころまで船中で楽しみました。

  

左は一泊した観光船。右はシーカャックする女房。

 スチュワート島は日本の佐渡島の2倍の大きさがあるのに、人口は、たったの300人。
しかも、島の南部は自然環境保護のために、いっさい道を造らず、人の出入りを禁じている。ニュージーランドの良さは自然が、そのまま残っていることです。

  

↑左は南極に最も近いスチュワート島。右はワナカのコンドニアム。

 つぎにワナカの観光地で1週間滞在し、観光客の少ない西海岸に行き、フオックス氷河やフランツ・ジョセフ氷河などを見物して来ました。また、ニュージーランドの人も、殆ど訪れていないオカリトのラグーンは、静寂そのもので、春には白魚漁も盛んと聞いて女房は来年も訪れたいと申していました。
有名なマウント・クックを訪れましたが、ホテルに来ていた団体客は、日本からの観光客で溢れていました。しかしフッカーバレーの渓谷は人も少なく、天気もよくて氷河の山を仰ぎ見ることが出来ました。

 ダニーデンはスコットランドの人が入植しただけあって、英国風の町でした。ギネスブックに載っている「世界一の急坂」の所で下を見ると、あまりの急坂に驚きました。オタゴ半島の先端でアルバトロス(あほう鳥)を間近に見ることが出来、翼を拡げると3米にもなる大鳥には驚き、上昇気流に乗って飛び回る姿は、まるでグライダーのようでした。また、イェロー・ペンギンの生息地は、人間の方が戦争中のようなトーチカの中をくぐり、静かに観察する仕組みになっていました。


↑イェロー・ペンギン

 消費税は12.5%と高いのですが、物価が安くて消費税が内税になっているので税金の高いことを感じませんでした。
スーパーあたりで購入する食材などは日本の半値か、それ以下の価格でした。ガソリンも1リットルあたり55円。ビールも330mlで70円くらいでした。

 国道は広く、いくら走っても高速料金は取られず、対向車も少なく真っ直ぐな道を、ひたすら楽しく走っていました。町から町への途中に人家は、まったくなく。牧場で一日中、草をむしばむ羊と牛くらいしか、出会いませんでした。4週間で4200キロのドライブを楽しみました。

 インターネットは各地の喫茶店などにパソコンが10台ほど並び、「MSNのHotmail」か「YahooのMail」を楽しむ人達が多かった。シンガポール空港でも休憩ロビィにインターネット・コーナーが出来ていました。パソコンの使用は時間制で1時間10ドル(550円)が平均でした。
これから海外に出かける人は上記のアドレスとバスワードを事前に入手しておいた方が良策と思います。

 今回の旅行の現地での費用は、次の通りです。
     レンターカー代 3216ドル
     食材       868ドル
     ランチ     1416ドル(23回)
     ディナー    1615ドル(10回)
     観光      1757ドル
     宿泊代     1494ドル(7泊)
     ガソリン代    532ドル(約530リットル)
     雑費       379ドル
 いずれも4人の合計金額ですので、1人あたりの金額は4で割って下さい。2000年1月下旬のニュージーランドドルは1ドルが日本円で55円くらいでした。それぞれ日本円との換算は皆様方でお願いします。


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