アマゾン訪問記 1 |
下田勝久 (平4理院卒) |
2005年8月22日から27日までお盆休みでアマゾンに行って来ました。私のプロジェクトは来年度まであるはずだったのが当局の意向で今年度で打ちきりになりました。私はたった2年でどうすればええねんと言う感じで、取り敢えずお盆休みでも取って気分を変えようと言うことにした次第です。ここでは、第一弾としてマナウス編をお送りします。写真は大きくなりますので何時でも拡大してみて下さい。
8月22日朝4時に家を出る。5時20分の飛行機でブラジリア経由でマナウスに行く。同じブラジル、しかも隣の隣の州なのに2時間+2時間半のフライトでむっちゃ遠い。
ブラジリアまでのフライトは見慣れているので寝る。ブラジリアからは原生林が見られるかと楽しみにしていたが曇りで見えない!うとうとしてたらマナウスに着陸準備のアナウンス。窓から下を見てみると、
なんじゃこらー(*。*)
いきなりネグロ川とソリモンエス川の合流点が眼下に広がっているではないか!手前の大きな黒い川がネグロ川で右の緑の中にある茶色い色の川がソリモンエス川です。ちょっとぼけて見にくいですが、右から茶色い帯がL字型に延びていて黒い帯と混ざらずに流れています。 |
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ネグロ川を横切る飛行機 |
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むっちゃ広いです。左側遠方にマナウスの町が見えます。細長い中州が出来つつあります。
マナウスまでマナウスから河口まで直線距離で1500kmあるのに高低差は40mだそうです。いきなりこれでは期待が高まります。
翌朝は早速早朝からアマゾンツアーです。日系のATSTURに頼んだアマゾン1泊2日ツアー日本語通訳付き目茶高、US$230でしかも一人だと50%UP。締めてUS$345でした。
早速郊外の港に向けて出発です。マナウスの工業団地を通り抜けました。写真を取り忘れ
ましたが、ソニー・ホンダ・松下・シャープetc.たくさんの日本の会社も進出しています。マナウスは免税区なのでこのように多くの会社が来て年々人口が増え今や公称120万実際は180万人を超えているそうです。ただ年々コストも上がり進出企業も苦しいようで、免税が無くなると世界一のスラム街になるとマナウスの人達は言っているそうです。
さて港の入り口には市場があるとのことなので寄って貰いました。
すると何じゃこら(>.<) |
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見るも巨大なバナナ40cm
くらいある。 |
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これは食用のバナナだそうで、蒸したり揚げたりして食うそうです。
その横には何じゃこら(?。?) |
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巨大なナマズ。1m以上ある |
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その横にも |
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アロアナやんけー!
観賞魚ちゃうかったんか!
高かったんちゃうんか!
何で食われるねん!
しかも1mちかくある。
でかいぞ!!
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「ハア。ハア。ハア・・・」思わず興奮で叫んでしまいました。これ以後写真には“何じゃこら!”は入れませんが、“ひえー!”とか“うわー!”とかが入っていることを御承知下さい。 |
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今回ガイドをして頂いた
コバさん。 |
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日系人で10歳の時にマナウス近郊に入植されたそうです。お父さんの農業を手伝った後、マナウスに出てこられてカラオケ店などを経営していたそうですが、日系企業の増加と共に競争相手が厳しくなったのと、商品に手を出していたら奥さんにばれてガイドに転向したそうです。昨日までハイヒールのリンゴが夫婦プライベートで来ていたのをガイドしていたそうです。コバさん曰く、「ブラジルに来たらアマゾンのジャングルも良いですけど、是非とも違うジャングルも堪能して帰って下さい」とのことでした。何で、ブラジルで会う人合う人同じ事を言うのでしょうか?もしやこんなところで写真を撮って喜んでいる自分は、時間を無駄にしているのではとさえ思ってしまいました。マナウスで駐在出来た人は一杯居るけど、奥さんと別れたり、果てや赴任が終わっても会社を辞めてこっちに済む人も一杯居るそうです。合掌(_。_) |
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ツアーの船が出る港 |
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さてさて前置きが長くなりましたが、やっとツアーに出ます。奥に写っている今出ようとしているような船でアマゾン川を下ります。この港はマナウスから17kmの所にありますが、さらに22km船でくだります。 |
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川の中にある給油所 |
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アマゾン川には無数のボートや船が行き来しているので川の中にたくさんの給油所が浮かんでいます。これはタイのチャオプラヤ川とかでも見ましたがこんなに沢山あるのは初めてです。 |
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2河川合流地点 |
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これが有名な2河川合流地点です。左の茶色い色の川がソリモンエス川で右の黒い川はネグロ川です。ソ川はアンデスから流れる雪解け水が多いため濁流で流れが速く(7km/hr)、茶色い色をしており冷たく(22℃)それ故比重も大きいそうです。ネ川はアマゾンの森林から流れてくるため、タンニンを多く含み酸性で(pH4.6)黒く、温度は高めで(26℃)そのため比重は小さく流れも遅いため両者は混じり合わないそうです。この2つの川は何十キロと混じり合わずに流れていくそうです。確かにベレンに行く飛行機の上からも見えましたが混じり合っていませんでした。合流点の川幅は14km水深90mだそうでタンカーも楽々と言うところです。 |
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混じり合わない2つの川 |
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この日は合流地点の色の境界は波打っていましたが、これは風のためで穏やかな日はまっすぐ直線になっているそうです。川に手を突っ込んだ状態で右側から左側に走ってくれましたが、確かにかすかに水が冷たくなるのを感じました。 |
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ええ感じで漁をする
おじさんたち |
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アマゾンの人達はええ感じで旅行者には親切でした。みんな写真を撮れと言ってはポーズをします。私の居るところ(カンポグランジ)よりもっとぬるい風が吹いていて旅行に来たらいい感じです。ただ仕事で来ると大変だろうなーと自分の立場を忘れて楽しんでしまいました。 |
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花の咲いているオオオニバス |
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オオニバスの花は3日で終わるそうです。最初は奥の花のように真っ白で夜に咲いて昼まは閉じています。だんだん赤くなりますが(手前の花)そのうちコガネムシに食い荒らされて終わりとなります。この上に乗るにはさすがに素足では子供以外は無理みたいで、木の板をひけば大人でも乗れないことはないそうです。葉っぱの縁が上に上がっていますがこの高さが違う種類が幾つかあるそうです。葉脈にはすごいトゲが付いていました。 |
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カシューナッツの実 |
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カシューナッツの実です。我々がつまみに食べる種子は最初に出来て(右の緑の物)、その後、萼である果実のような部分(オレンジの部分)が大きくなっていきます。こちらではこの萼の部分も果物として売っています。甘くておいしいです。 |
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流れてくる陸地 |
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アマゾン川は、増水期と減水期で高低差が8mあります。現在水が引き出している時期で1日で20cmぐらい水面が低下しているそうです。それ故川縁が削られて流れてきます。これなんか小さい方で遠くにはメッチャでかいのも流れてました。 |
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川沿いのエマージェント
ツリー
(名前サマウメーラ) |
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これは林冠を突き抜けて大きくなるエマージェントツリーと言われる物の仲間です。見事な盤根が発達していました。この木は2~3km毎にしかないそうですが、インディオはこの盤根を叩いて電話の代わりにしていたそうです。 |
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見事な盤根 |
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西表で見たサキスマスオウの巨大盤根よりでかかったです。
ホテルに着いてからは早速ピラニア釣りです。小型ボートで支流をさかのぼっていきます。 |

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川に沈んだ林 |
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今は水が引き出しているとはいえ、増水期です。水に沈んだ林があちこちで見えました。このときは風が無く水面にも林が映って綺麗でした。 |
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私が釣ったパクー・
ピラニア・ナマズ |
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この減水期は魚が非常に良く連れるそうです。2時間ぐらいでしたが私も大漁でした。真ん中のでかいパクーは40cm位あります。あまりに釣れるので途中の写真を撮る暇もなかったです。まあ私の腕が良いのが一番でしょうが!(^^!v
コバさんは早くトゥクナレ(ピーコックバス)を釣りに行きたいと騒いでいました。アマゾン一の釣りの対象魚で世界中のアングラーの垂涎の的です。うちのドラードと同じでメッチャすごいファイトをするそうです。今度いっしょに釣りに行きましょうと話し合いました。(ピラーニャもネ!)
その後夕日を見に行きました。 |
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川の中に灯台がある。 |
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この辺りには4基の灯台があります。最新のソーラーシステムを付けたそうですが盗まれて灯台の役に立っていません(ああブラジルらしい!)。茶色い部分までは約200年前に出来たそうですが、水の下にもう3段あるのですが、昔はコンクリートなんか無かったので、砂と小石とマナティーの脂なんかを混ぜて固めたそうです。マナティ2万頭が使われたと言ってました。ほんまに水生ほ乳類をこんなに少なくしたのは西洋人が悪いと言うことを改めて実感させてくれました。 |
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アマゾンに沈む夕日 |
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この時期は森林が焼かれていて空がかすんでいて肉眼では全く太陽が確認出来なかったのに、デジカメではこのように綺麗に写っていました。デジカメ万歳!
その後ワニ狩りに行きました。 |
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ワニを手づかみする
オッサン |
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ワニ狩り自体はあっけない物でした。サーチライトで川面を照らしてワニの目が赤く光っているのを探します。見つけたらゆっくり近づいていってクビの付け根を掴みます。 |
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写真を撮って貰った筆者 |
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ワニの密度は高くないです。近づくのに失敗して逃げられたりしますが6回中2回捕まえました。でもパンタナールにはうじゃうじゃ居るのでワニが見たければパンタナールです。ワニ狩りはありませんが・・・
おおおまだこんなとこやのに8ページも行ったとは!これ以上は重くなって苦情が来るのでいったん打ちきりです。マナウス第2弾をお楽しみに!
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