「さまよえる湖」の水をもとめて・・・(2)

6月8日(月) トルフアン(9:20)→トクシン(14:00,15:00)→TS1(クルターグ山中 N41°44′14″,E89°53′37″19:40)くもり
 ジープ4台、トラック1台にて出発。すぐに南下すると思っていたが火焔山、高昌故城、ペゼクリク等立ち寄り、最後の町トクシンにて昼食。ここから一路ロプノールヘ。岩砂漠砂砂漠の中、わだちを見つけながらクルターグ山脈をめざす。標高3000mまでの山脈で行げども行けども砂漠。5時間弱で野営。榛高1240m。
6月9日(火) TS1(9:25)→TS2(ロプノール北湖岸ヤルダン群N40°48′26″,E9O°13′48″19:20)走行距離180kmくもり
 TS1より25分で塩水の井戸着(N41°34′44″,E89°46′31″)。ここから南東に進む。ヘディンがよくぺ一スキャンプに使ったアトミィッシュブラク近くのN41°10'27″,E90°12'06"地点で昼食。タマリスクが多く生えていて掘れば水が出てきそうなところ。その後河床にでる。ところどころに塩水の水たまりあり。
 ここでトラック1回目のスタック。この河の名はない。16時大きな河床との合流地点(N41°02'05″E9O°15'42″)から南に進む。17時35分最初の大きなヤルダン(風化堆積丘)群に出会う。高度がぐっと落ち990m(N40°54′05″,E90°13'48″)。地図からはロプノール北湖岸河口近く。約2時間のヤルダン群の走行で本日のテントサイト着。ほぽロプノール北湖岸。このヤルダン群を1934年カヌーで漕行し湖上から見ていたヘディンを思うと感無量。今は干し上がり水なし。920m。気温30度湿度25%。心地よい気候。

↑タクラマカン砂漠 ロクノール旧湖床中心部にて

6月10日(水) TS2(9:10)→TS3(N40°05′01″,E90°18′04″20:25)早朝雷雨後くもり
 出発後の10:20ロプノール湖庭に到着(N40°38'56″,E90°13'57")。真南に方向をとる。行けども行けども360度地平線、全く景色に変化なし。しかし湖の地形は砂から塩殼に変わり、大きいもので直径1m程の亀甲状の起伏ある地形になる。
 ジープは走行が苦しく、隊員が降りる。先行のトラックの後を歩く。18時30分走行絶望的。気温39.8度湿度13%。3kmを2時聞かけて進む。暗くなりだしたので20時25分行動打ち切り。ロプノールのほぼ真ん中で野営。
6月11日(木) TS3(9:05)一TS4(N39°48′00″,E9O°17′33″22:05)晴れ
 塩殼帯突破する方策は1っ:トラックは8トンの自重でなんなく走行可能だが、ジープが問題、トラックが道を造るがジープとの車幅が違い中央部に塩殻が高く残るため車高ありと言えどもあたってテフがやられる。よって朝一番から日本・中国全隊員でつるはしとスコップで塩殻潰しをやる。気温40度を超える士方作業は厳しい。3時間程進んだところで地形変わり走行可能になる。えんえんと南下すること3時間、ようやく南湖岸を遠くに目視する。22時過ぎ南湖岸に上睦と思うが実際には島に上陸。
6月12日(金) TS4(1O:30)→TS5(11:10)晴れ
 隊長・中国側2名の計3名にて「水」発見探査の偵察隊をだす為、本隊昨日の野営地か見晴らしの良い場所へ移動する。後ロプノールでの休養…、暑い。風強し。
 砂漠の夜は溝天星と満月。野営地が島なので目の前がまるで静かな海のような錯覚を覚える、WALKMANを耳にしながら星を見ていると最上の至福を感じる。
6月13日(土) 偵察隊帰幕(14:50)一「水場」へ出発(15:15)→水場着(16:40)一TS5(19:OO)→TS6(21:30)晴れ
 15時近く偵察隊戻る。1993年には幅300m長さ1km程の水があった地点を偵察したが「水」はない。
しかしジープ4台にて全員及ぴTV撮影を兼ね出発。アルチンターグ山脈を左に見ながらロブノール南湖岸線に添い、北緯39度35分48秒、東経90度05分21秒地点をめざす。確かにタマリスクがここだけ,…薄しているが、今は水がない事実を確認しテントサイトに戻る。
そして東に向け出発し2時間30分で高度が1000mの砂砂漠で野営。(N39°50′54″,E90°46′09″)


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